スウィングガールズ

(2004年10月10日)
昨日は、映画「スウィングガールズ」を見てきました。
音楽映画は、「スクール・オブ・ロック」を見て以来、
好きなジャンルとなってまして、それだけに、
スウィングガールズ」は公開前より非常に興味がありました。
また、この映画を鑑賞した友人らの話しを聞いてみると、
軒並み評価が高かったため、とにかく見たくてしょうがなかったですね。



※詳細な感想については以下のリンクにまとめてあります。


■概要

解説: 東北の片田舎を舞台にジャズの魅力に惹かれた女子高生がバンドを結成し、紆余曲折を経て一直線に突き進む、爽やかな青春“ジャズ”物語。独特のセンスが光る『ウォーターボーイズ』の矢口史靖が監督を務め、上野樹里を始めとするガールズを中心に竹中直人小日向文世渡辺えり子谷啓と個性豊かな面々が脇を固める。出演者本人による迫力ある演奏や、“ムーンライトセレナーデ”などの劇中を彩るスタンダードナンバーは聞きごたえがある。



ストーリー: サボりの口実としてビックバンドを始めた、“やる気のない”女子高生たちだったが、次第にジャズの魅力に引き込まれ、楽器は無いが自分たちだけのバンドを結成する。


※(Yahoo!ムービーより転載)



■感想
田舎っぽさの表現のうまさがこの映画のポイントではないかな、と。
もう、徹頭徹尾、田舎臭さを出しまくってます。
方言の再現具合もさることながら、ボロボロな校舎、
田舎人特有の、いい意味での垢抜けてなさがぷんぷんする登場人物達と
女生徒質の田舎特有のファッションセンス等々・・・。
自分自身、関東に出るまでは、熊本のド田舎に住んでいたものだから
ものすごく懐かしみが感じられたし、また、田舎独特の和んだ雰囲気が
ものの見事伝わってきて、次第に、肩の力が落ちて、
なんか、妙にリラックスした状態になってきたのを憶えてます。


自分の場合、映画って、とにかく、肩の力入っちゃうんですね。
頭の中で外堀みたいな状態を作ってしまってるというか。
評論する力もないくせに、とにかく、終始、評価してやるって姿勢で
映画を見てしまう傾向にあります。まさしく、タイガー状態で。
でも、前述したとおり、リラックスした状態になったときに
そういうくだらない外堀みたいなものが埋まっちゃったんです。
で、そんなノーガード状態になったところですかさず笑い所であったりとか、
とにかく、いろんな仕掛けをズバッと入れてくる。
そういうところに巧さを感じました。



もうひとつのポイントとしては強烈なキャラを持った女生徒達。
キャラもさることながら、女生徒役の劇中での扱い方もすごく旨かったんじゃないかな、と。
田舎っぽさをとにかく出そうっていうところが随所に伝わってきましたね。



そして、ラストのライブシーン。
もう、滅茶苦茶格好良かった、体揺らして見てましたよ。
で、見てる内に感極まって、知らず知らずボロボロと涙が・・・。
自分でも信じられなかったですね。うまくは言えなけれど、
0から始まった彼女らがようやく形となって、
しかも、極上の格好良さを感じさせるまでの存在に上り詰めた
彼女らの姿に感動したんではないのかなぁ、と。



もう、心底、楽しめたので言うこと無し。
久々にいい映画に出会えた気がしました。




はぁ、映画の評論って難しい・・・_| ̄|○