THE マンパワー

中野で見たときと同じように、「微妙」な印象はぬぐえなかったところが本音。
映画鑑賞のよくある一風景に例えてみるならば、
公開前からものすごく期待していた映画なのに、ものの見事、その期待を外され、
鑑賞終了後、むなしさいっぱいの心境で、「はぁ、帰ろう、帰ろう。」と、
ぼやきつつ、足早に退席している最中に、流れてそうな曲。
それぐらい、「微妙」なのである。


が、それは、あくまでも、表面的なところであり、ムスメタラー的観点から言えば、「良」。
今回、推すべきところは、ズバリ、愛さん。
要所要所で聴かせてくれる愛さんのボーカルが、これまたロックなのだ。
ブルージーかつコブシのあるボーカルは、ロニー・ジェイムス・ディオを彷彿とせずにはいられない。
いや、やはり、ここは、ブルース・ディッキソンとしておいた方がよかろうか。
ロックな一面をこれでもかと言わんばかりに叩きつけたことによって、
ぱぶさんが日頃唱えている「愛さん=ブルース・ディッキソン」説はより強固なものとなった。
曲全体が、ロックなイキフンがするのも、やはり、ムスメタラーとしては推しておきたい。
強いて、願望を申すならば、中途半端に萌えなパートは入れずに、
終始、低音域ボーカルで押し通してほしかったところがある。


さて、冒頭で、ついつい、けなしたかのような表現でもって、
「微妙」という烙印を押した新曲ではあるものの、今の時点では、全くもって、見捨ててはいない。
むしろ、今後、この曲がどのような感じで自分の中で化けてくるのか、楽しみでしょうがない。
正直、悪ふざけとしか思えなかった「かしまし」も、
ぶっちゃけ、捨て身としか思えなかったメンバー配置の「放課後」も、
今では、いずれも、「良曲」として、自分の中にランクインしている。
最初は、微妙な印象しか持たなかった曲も、聴き込んでみたり、
ライブで数をこなして鑑賞していくうちに、次第に良曲となっていく。
それがなぜだかは、よくわからない。
だけど、そういう不思議な力が、モーニング、ひいてはつんくにあるからこそ、
俺は、どんな印象を抱こうと、当面は、見捨てることはしないのである。
今後も、第一印象の段階で今イチだなと思った曲については、
今回のように、バッサリと斬ったりしますが、
一方で、こういう期待感もある、ということも、ご理解をいただきたい。



どのように化けてくれるか。
マンパワーならぬつんくパワーの発動に、今回も期待をしたい。









それにしても、HPHの重大発表って・・・。
やはり、そうなのであろうか・・・。