後浦なつみコンサートツアー2005春 〜トライアングルエナジー〜 (中野サンプラザ・夜公演)

松浦亜弥後藤真希安倍なつみ。個々のソロでそれぞれのキャリアを積んでいる三人が集ってのライブ。どんなミラクルが待ち受けているのか、参戦前からわくわくしていた公演でした。それでは、さっそく、つらつらと書いてみようかと思います。


やはり、今回は、あの三人同時でのライブが拝めるところが最大の焦点だったと思います。しかし、肝心のその融合体は、「ステージ上に、大きな点が三つ存在しており、それらは決して、ひとつの線になりえることはなく、また、火花を散らすことなく、己のフィールド内にて、個々にやっていた。」、そんな感じでした。しょっぱなからシツレンジャーを見たときは、何か、こう、そんな不自然な感じを受けてしまったというか・・・。個人的には、第二期ディープパープルのようなスリリングなぶつかり合いを期待していたけれども、あの三人によるケミストリーは、あまり、見られなかったところが残念なところです。それぞれのソロにおいては、それぞれ、見所があったものの、それらは、このライブでは求めているものではありませんでしたし、そう言う意味では、正直、期待が外れてしまった、そういう公演でした。

 
また、MCについてですが、これについては、極力、カットすべきだったと思います。全てのカップリングを拝むことができた構成には、一種のファンサービスのようなものを感じましたが、あの三人にはあまり馴れ合いはせずに、むしろ、ライブにのみ時間を割いて貰いたかったところがあるんです。MCについても、何か、ちぐはぐしたところを感じてしまって、ちょっとヒヤヒヤして聴いていたところもありました。


唯一、あの三人による刺激を感じれたとすれば、「Love Like Crazy」でしょう。三人が競い合うようにしてパフォーマンスを繰り広げる様が爽快でした。その妙味を引き立てていたのは、ズバリ、半径数メートル足らずの円形ステージ。そのわずかな面積しかないステージが上昇することによって、逃げ場が無くなる三人。もはや、演じ合うことで戦うことしか選択肢はない。あのときの三人には、まさにしのぎを削ったスリリングなものを感じました。PVの世界観よろしく、個々に前へ前へと出て行き、主導権を握らんと必死にパフォーマンスに徹する。それこそが、私が今回のライブで求めていたものでした。


では、次からは、端的に、メンバー個々の見所をピックアップしてみます。


あややのドキLOVEは、これから、一生、色あせることはないなぁ、と実感しました。正直、“アイドル” から“歌手”へと変貌しつつある彼女には、初期の正統派アイドル歌謡は違和感があるのではないか、と危惧に似た感情を抱いてはいたんですが、実際聴いてみるとどうでしょう。デビュー当時の鮮明さがそこにはありました。(もしかしたら、ドキLOVEだけに言えたことではないかもしれませんが、)たとえ、“歌手”へ変貌しようとも、その楽曲の本質を失わない歌唱力であったり、または、オーラを彼女は持ち合わせているのだなぁ、と実感した次第です。ジューダスプリーストの“ヘリオン→エレクトリックアイ”よろしく、この曲は、一生、色あせることはないでしょう。


なっちは、ライブについて言うと、他の二人と比べると、どうしても、今一歩感を感じました。やはり、ここは、キャリアの差なんでしょうね。しかし、MCでは、いい具合に猪突猛進ぶりを披露していたのが印象的でした。どこか、ひやひやしてしまったMCの中にあって、パッと明るい感じをもたらしてくれていたのが彼女らしかったですね。そして、ピロリンですよ!やはり、この曲はなっち(と、絵里w)が断トツに輝ける曲であるなぁ、と実感。あややピロリンとごまピロリンは、二人の歌唱の巧妙さが逆に仇となって、しっくり感がありませんでした。MCとピロリンで実感したことは、あややごっちんにはないパッと弾けさせる光明さをなっちは持っているということ。今後、それを如実に出せば、ソロ的キャリアで先に追い越されている他の二人に追従することも可能ではないかと。なっち、頑張れ!なっち、輝いてるよ!


ごっちんは、もう、エロスの極みを際限なく出してました感じがします。くびれとか、まじでやばすぎるぐらい凄かったなぁ・・・。(←氏ね 当日は、ヲタモダチと連番してましたが、お互い、口数少なかったのは、やはり、彼女のエロスに魂を奪われたからでしょうw パフォーマンスのキレは三人中、ピカ一でしたしね。とにかく、いろんな面において、一番胸躍る存在が彼女でした。それだけに、彼女が舞台からはけた後のあの寂しさといったら・・・。ステージを去ってしまっても、尚、見るものの求心力を絶やそうとさせない力みたいなものをごっちんに感じました。

 
オーラス付近でのMCでは、「次回もまたやりたい。」ということをメンバーが話していましたが、次回こそは、馴れ合い控えめにバチバチとした展開を臨みます。やはり、あの三人ですからね。ただ集まってただ踊り歌うだけじゃ、やはり、物足りないというか・・・。今度こそ、スッペシャルなライブを期待してますよ!



追記:今回のライブ中、打ったのはサマナイで耐久OADのみ。耐久OADは、今後、ライブ中では封印するべきだなぁ、とちょいと反省orz