美勇伝握手会・残酷物語 第1話 〜嵐の前〜


またたくまに、ライブコーナーも終わり、いよいよ、握手会開始。先日の日記でも書いたとおり、俺の席番は2階37列。握手するまで、相当な待ち時間を強いられることとなった。

その間、連番者のお〜の君と共に、ステージ上の模様をまったり観賞。冒頭は、お約束の低速か、と思いきや、ステージ上の係員の誘導具合がなかなかの速度を見せていたのでびびってしまった。俺が確認した限りでは、取材のカメラも入ってなかった。おそらく、プロパガンダ用に握手の模様を撮る必要もなかったからこそ、冒頭から飛ばしていたに違いない・・・。終盤の方で握手する俺たちのときは、超高速なのだろう・・・。しょっぱなから、ちょいとだけブルーな気持ちで一杯に。

2階席から見ていただけに、メンバー三人の姿がよく見える。そして、ヲタ達の姿も。


ペースを崩すことなくそつなく握手をこなしていたヲタ。
「もう、握手はないかもしれない!」と思ったのか、まるでタコの吸盤のようにはりついて、メンバーの手からなかなか離れなかったヲタ。
係員の強引な誘導により、ゆいやんと握手ができず玉砕したヲタ。
握手終了後、何を思ったのか、ステージ上でマイコーなパフォーマンスに興じるヲタ。
ちっちゃくて細い足を一生懸命伸ばして、メンバーたちと握手しようと必死に頑張っているょぅι゛ょ

ステージ上では、様々な人間模様が演じられていた。


中盤あたりに差し掛かると、どことなく、進行がまったり気味に。どうやら、係員がだれてしまったようだ。流石、サン○ーフォーク!特に、ゆいやんの前を担当していた係員(推定40代後半)の流し振りの適当さはすさまじく、ヲタの体をつかもうともしないことがしばしば見受けられた。汗でじめじめとしたヲタTに触りたくなくなったのだろうか・・・。まぁ、それはそれで、ヲタ的には非常においしい展開なんだけれども。

そんな中、とあるょぅι゛ょゆいやんの前を差し掛かった。ょぅι゛ょは、手が届かず、なかなか握手ができない模様・・・。そんなょぅι゛ょを助けてあげるべく、机に目線がくるぐらいに、グッとかがんで握手に応じるゆいやん。なんと優しい子だろう・・・。そんなゆいやんに萌えてしまったがあまり、「萌え〜!」の歓声と共に拍手で以て、ゆいやんを讃えた。



「2階席の37列目の方々、移動してくださーい!」



待つこと、40分。ようやく、俺たちの出番が来たようだ。


いずれ訪れるあの悲劇を知る由もなく、
そのときは、ただ、歓喜に打ち震えていた。


そして、時が動き出す。


<続く>